第31回テニス・メディディカルセミナー

 テニスコートでの心臓発作について(13:00-14:30)
 実技講習:AEDの操作の実技(14:30-16:00)
三宅 良彦 
聖マリアンナ医科大学病院 病院長、循環器内科 教授

 中高年では健康増進や体力増強・維持のために市民スポーツが盛んであり、また、趣味としても人気があります。市民スポーツはプロスポーツと異なり、楽しく、かつ安全が必須条件でしょう。そのためには障害や事故の発生防止策が必要ですし、また、もし障害・事故が発現した場合は、適切かつ迅速な処置が施行できるよう備えておくことが肝要です。
 スポーツ中の障害・事故は整形外科的な障害を中心として多彩ですが、「スポーツ中の突然死」は起きてはならない重篤障害です。スポーツ中の突然死は発現頻度は低いですが、その重篤性から参加する者すべてが理解を深めておくべきです。テニスは、突然死という観点からは安全性の高い市民スポーツをいえます。しかし、他のスポーツ同様、プレー方法によっては危険性をはらみます。
 突然死やニアミスが生じた場合、まず自動体外式除細動器AEDの出番となります。この救命機器であるAEDは、わが国においてこの数年、世界でも類を見ないほど急速に設置台数が増加しました。歓迎すべきことですが、一方においてAEDの作働不具合など問題点も発見されるようになりました。AEDの設置者や携帯者は再度、AEDに関して学び直す必要が出てきました。
 本セミナーでは、市民スポーツでの突然死について説明し、次いでプレー中や練習中に突然死が訪れた場合の緊急処置について、実技を交えて、解説したいと思います。

 テニス選手のための下肢外傷・障害予防プログラムについて
 (16:00-17:30)
 下肢障害予防の実技(17:30-19:00)
岩本 紗由美
東洋大学 ライフデザイン学部健康スポーツ学科 准教授

1992年Van Mechelenによって提案されたスポーツ外傷・障害予防のための4段階の概念に沿ってテニスで起こる外傷・傷害の予防を考えた。
第一段階としてテニスで起こる外傷・障害の疫学的調査の結果、外傷は下肢、障害は上肢に多く起きている。そこで、第二段階としてテニスでよく起こる下肢外傷・障害に着目し、それらの発生メカニズムについて文献的に調査をおこなった。また、これまで提案されていた外傷・障害予防についても調査を行い、これらの結果から第三段階としてテニス選手がコート上で実施しやすい下肢外傷・障害予防プログラムの提案(日本テニス協会医事委員会)をおこなった。
本講義では提案した下肢外傷・障害予防プログラムの紹介と指導上の留意点を詳細に説明し、指導の際の着目点について実習を通して学ぶことを目的とする。



日 時
平成22年11月27日(土) 13:00~19:00
場 所

聖マリアンナ医科大学・別館8階 臨床講堂 (川崎市宮前区菅生2-16-1)
交通手段のご案内はこちら。大学構内マップはこちら

交通
【東急田園都市線】あざみ野駅・宮前平駅・溝の口駅
【小田急線】向ヶ丘遊園駅・生田駅・百合ヶ丘駅・新百合ヶ丘駅
【JR南武線】武蔵溝ノ口駅より、バス15分~30分。
 「聖マリアンナ医科大学」下車
主 催
(財)日本テニス協会トーナメント本部
主 管
JTAドクタートレーナー部会・テクニカルサイエンスサポート部会・ アンチドーピング委員会
研修ポイント
公認指導者研修ポイント2ポイント付与
講 師
三宅良彦:
≪聖マリアンナ医科大学病院 病院長・循環器内科 教授≫
【教育及び研究歴】
1972年 東京慈恵会医科大学医学部卒業
1972年 国立東京第二病院において研修
1987年 聖マリアンナ医科大学第二内科助教授
2001年 同 大学循環器内科教授
2008年 同 大学病院 病院長
【専門医等】
日本循環器学会専門医
日本老年医学会認定老年病専門医
日本臨床薬理学会認定医
【学会活動】
日本内科学会評議員
日本循環器学会評議員
(同学会AED検討委員会委員;H13年4月~H16年3月)
日本心臓病学会評議員
日本心電学会評議員
日本心臓リハビリテーション学会評議員
日本臨床生理学会理事
日本炎症・再生医学会評議員
【主な社会的活動】
厚生労働省・薬事・食品衛生審議会専門委員
横浜地方裁判所専門委員
日本相撲協会診療所医務委員
神奈川県学生バスケットボール連盟理事

岩本紗由美:
≪東洋大学 ライフデザイン学部 健康スポーツ学科 准教授≫
【学歴】
武庫川女子大学 文学部卒
筑波大学大学院 体育研究科 修了
【主な社会的活動】
日本体育協会 公認アスレティックトレーナー
日本テニス協会ナショナルチーム TSS トレーナー
日本オリンピック委員会強化(医・科学)スタッフ
【所属学会】
日本臨床スポーツ医学会
日本テニス学会
日本トレーニング科学会
【トレーナー活動歴】
1989~95年   実業団 女子陸上部/ コンディショニング・トレーナー
1990~97年   実業団1部リーグ女子テニス部/ コンディショニング・トレーナー
1993年     全日本学生女子バスケットボールチーム/ チームトレーナー
1994~00年  大学1部リーグ女子テニス部/ コンディショニング・ディレクター
1995~97年  実業団2部リーグ男子バスケットボール部/ チームトレーナー
1996~01年  プロテニス選手(男子)コンディショニング・ディレクター
1999~08年  プロ野球選手(投手)コンディショニング・ディレクター
2001~03年  実業団1部リーグ男子バレーボール部 アスレティック・ディレクター
2002~03年  プロゴルフ選手(女子)コンディショニング・ディレクター
2002~04年  実業団 女子陸上部 コンディショニング・ディレクター
2002~ 04年  S級A級競輪選手コンディショニング・ディレクター
2003~04年  実業団2部リーグ男子バレーボール部 コンディショニング・ディレクター
2003~04年  実業団1部リーグ女子バレーボールチーム コンディショニング・ディレクター
受講料
1,000円(当日会場にてお支払い下さい)
申込方法
1.E-メールによる申し込み
テニス・メディカルセミナーE-メールアドレス
jtsm-office@umin.ac.jpあてお申し込み下さい。
E-メールにて受講証をお送りしますので、プリントし、当日受付にご持参下さい。
なお、この場合、貴アドレスを登録致しまして、以降の「テニス・メディカルセミナー」のご案内をメールにてお送り差し上げますのでお含み置き下さい。

2.往復ハガキ による申し込み

往復ハガキ にてお申し込み下さい。返信用ハガキにより受講証をお送り致します。
申込先: 聖マリアンナ医科大学整形外科学講座内テニス・メディカルセミナー事務局
〒216-8511川崎市宮前区菅生2-16-1 電話044-977-8111(内線3433)
メール・ハガキご記入事項:①ご氏名 ②連絡先ご住所 ③電話・FAX ④所属 ⑤資格 
⑥ご質問があれば具体的にご記入下さい。
募集対象

テニスコーチ、選手、愛好家、テニストレーナー、ドクター

定員

200名 先着順に受付、定員になり次第締め切ります。

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