股関節鏡 抄録（治療経過）
福島 健介（ふくしま けんすけ）
40代女性
平成〇年10月、テニス中に右鼡径部痛が出現した。整体に通院するも症状改善なく、12月に近医整形外科を受診した。腰椎および股関節MRIを施行されるも明らかな原因は指摘されず。症状持続し翌年の4月からテニスを休止した。その間もリハビリテーションや関節内注射を施行されるも症状増悪傾向であり、11月に当院を紹介され、受診した。右股関節唇損傷の診断で翌年2月に右股関節鏡視下関節唇形成術を施行した。術後はプロトコールにのっとってリハビリテーションを施行し術後4週で退院。その後もリハビリテーションを継続し術後4ヵ月でテニスに復帰した。現在術後7年を経過しているが、疼痛なくテニスを行っておりX線画像上も明らかな変形性変化は認めていない。
略歴
2002年3月
北里大学医学部卒業
5月
同大学整形外科入局
5月
北里大学東病院整形外科研修医
2003年4月
北里大学病院整形外科、同麻酔科、同救命救急科
2005年4月
国家公務員共済組合連合会 横浜南共済病院整形外科
2007年4月
北里大学医学部整形外科学 助教
2011年
Department of Orthopedic Surgery, University of Bern, Inselspital clinical fellow (4~8月)
2017年11月
北里大学医学部整形外科学 診療講師
2021年4月
北里大学医学部整形外科学 講師
現在に至る
資格、役職
医学博士(2017年10月26日取得：乙第15215)
日本整形外科学会専門医（2009年3月31日 認定番号第437082）
日本体育協会公認スポーツドクター(2014年4月1日 認定番号第358552号)
日本整形外科学会運動器リハビリテーション認定医(2015年3月31日 認定番号6691)
義肢装具等適合判定医
身体障害者福祉法指定医
日本股関節学会評議員 (2018年～)
日本人工関節学会評議員 (2019年～)
日本運動器疼痛学会代議員 (2019年～)
日本股関節鏡研究会世話人 (2015年～)
関東股関節懇話会幹事 (2019年～)
日本整形外科学会変形性股関節症ガイドライン策定委員
日本人工関節学会認定医 (2020年4月1日 認定番号01-0494)
日本組織移植学会認定医 (2020年4月1日 認定番号第112号)
日本股関節学会股関節鏡技術認定医(2018年11月1日 認定番号2018-016)
北里大学病院骨バンクメディカルディレクター
北里大学医学部同窓会理事
北里大学医学部ウインドサーフィン部部長
受賞関係
2017 Jacques Duparc Award 2017 (European Foundation of Orthopaedics and Traumatology (EFORT)) (共著者)
第27回大正富山アワード(日本股関節学会奨励賞) 最優秀賞：FAIに関する股関節学会診断指針に基づく多施設疫学調査(2016.11)
第1回日本股関節振興財団海外研修助成(トラベリングフェロー) (2016.11)
北里大学整形外科同窓会会長賞：邦人におけるfemoroacetabular impingementに関する疫学的研究(2014.6)
Asia Pacific Orthopaedic Society President Award 2007 (共著者)
特許
人工関節置換術における骨頭受け側コンポーネント設置不良防止システム(特願2016-049979)