テニス・メディカルセミナー
医・科学委員会専用ページ

第47回テニス・メディカルセミナーご案内

さて、第47回テニス・メディカルセミナーを下記の通り、開催することとなりましたので、 ご案内をお送りいたします。 開催場所が前回と違いますのでお気を付けください。 お誘い合わせの上、たくさんの皆様のご参加をお待ち申しあげております。
※公認指導者研修ポイントを2ポイント取得できます。

現在テニス・メディカルセミナーは、第45回まで開催されています。 簡単な履歴を掲載しました、ご覧下さい。

日 時
11月11日(日) 13:30~ 
場 所

昭和大学1号館7階講堂(品川区旗の台1-5-8)


 〒142-0064 東京都品川区旗の台1-5-8
  【旗の台駅東口下車徒歩5分】

主 催
日本テニス・スポーツ医学研究会
共 催
(公財)日本テニス協会
主 管
(公財)日本テニス協会 医事委員会
講 演
○演 題 名:

テニスと健康・栄養

座長・進行:未定 ((公財)日本テニス協会医事委員)

1: 「筋力トレーニングおよび骨格筋電気刺トレーニングの生理学的意義と応用可能性」

 筋力トレーニングは、テニスを含めた各種スポーツのパフォーマンスにとって、必要不可欠な要素であると言っても過言ではありません。より速い速度でボールを打てることやより速く動けることは、テニスの競技成績に必ずポジティブに働くことは容易に想像できるはずです。我々の身体動作の速度やパワーの上限は、動作に関連する筋肉が発揮できる筋力に依存します。この筋力を増大させるための限られた方法が筋力トレーニングとなります。一方、近年では、機械を使って筋肉に電気を流しトレーニングを行う骨格筋電気刺激トレーニング(以下、EMS)が市場を拡大し、多くの人の目に触れられるようになってきました。EMSは古くからリハビリテーションの現場で用いられてきた運動療法の1つであり、その有効性が確認されてきました。一方、機械を用いて我々の運動を再現しようとするには、様々な制約があることも事実です。本講演では、筋力トレーニングおよびEMSの生理学的意義を理解し、これらの方法を有効活用していただくことで、テニスにおけるパフォーマンス向上や傷害予防の一助となればと考えております。

演者:渡邊 航平 先生(中京大学国際教養学部 准教授)

中京大学 国際教養学部 [体育系列]  准教授, 博士 (教育学)
専門分野:運動生理学/バイオメカニクス
国際電気生理運動学会 理事
日本トレーニング科学会 理事 事務局長
日本体力医学会 評議員
【学歴】
2005年3月 日本体育大学 体育学部 体育学科 卒業
2007年3月 日本体育大学大学院 体育科学研究科修士課程 修了
2010年3月 名古屋大学大学院 教育発達科学研究科博士後期課程 修了 博士(教育学)取得
2010年4月-2012年3月 京都大学大学院 人間・環境学研究科 日本学術振興会 特別研究員 (PD)
2011年4月-2011年7月 Laboratory for Engineering of the Neuromuscular System, Politecnico di Torino, Italy 客員研究員
2012年4月- 中京大学 国際教養学部 専任講師
2012年10月- 中京大学 国際教養学部 准教授
主な研究テーマ
加齢にともなう神経筋機能の低下に関する研究
二関節筋の活動制御に関する研究
神経筋電気刺激に関する研究
受賞歴
渡邊航平, 神崎素樹, 森谷敏夫:第24回日本バイオメカニクス学会 奨励賞, 2016年9月
渡邊航平, 秋間広: 日本体育学会第59回大会 若手研究コンペティション 最優秀賞, 2008年9月

2:「テニスのためのスポーツ栄養学」

 スポーツ栄養とは、「運動やスポーツを行うために必要な物質をその身体活動の状況に応じてタイミングや量を考えて摂取し、これを体内で利用すること1)」、また、スポーツ栄養学とは、「運動やスポーツによって身体活動量の多い人に対して必要な栄養学的理論・知識・スキルを体系化したもの2)」と定義している。  スポーツ栄養学がアスリートにとって必要な理由は、2つに大別できる。
1つは、パフォーマンスの向上を目的に試合や練習に合わせたエネルギーや栄養素等の摂取を行うためである。2つ目は、身体活動量の増加に伴うエネルギーや栄養素の摂取量に対応した栄養管理を行うためである3)。
スポーツ栄養学を実際の現場に活用するための栄養管理のシステムとして、スポーツ栄養マネジメントがある。
今回の講演では、テニスプレーヤーのためのスポーツ栄養の活用について解説する。
1)鈴木志保子、健康づくりと競技力向上のためのスポーツ栄養マネジメント、日本医療企画、 2011、11-22.
2)鈴木志保子、スポーツ栄養マネジメントの確立と実際、日本栄養士会雑誌2009、52、4-8
3)鈴木志保子:理論と実践 スポーツ栄養学、日本文芸社、2018、12₋32

演者:鈴木 志保子 先生(神奈川県立保健福祉大学 教授) 
【学歴】
東京都出身。公立大学法人神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科教授。
管理栄養士。公認スポーツ栄養士。
実践女子大学卒業後、同大学院修了。
東海大学大学院医学研究科を修了し、博士(医学)を取得。
2000年より国立鹿屋大学体育学部助教授、2003年より神奈川県立保健福祉大学栄養学科准教授を経て、2009年4月より現職。
(公社)日本栄養士会副会長、(一社)日本スポーツ栄養協会理事長、NPO法人日本スポーツ栄養学会前会長、日本パラリンピック委員会女性スポーツ委員会委員、東京2020組織委員会飲食戦略検討委員。
専門分野はスポーツ栄養学。著書は、「理論と実践 スポーツ栄養学」(日本文芸社)をはじめ多数。

3.「中高年におけるスポンジテニスの効能」

 スポンジテニスは、スポンジボールとキッズ用の軽量ラケット、通常のテニスコートの1/3程度のコートを使用して行うラケットスポーツである。テニス初心者でも容易にラリーが続き、競技経験を問わずプレーできることから、中高齢者が生涯を通じて健康的に楽しめるスポーツとして全国的に普及が進んでいる。また、プレーを楽しみながら中等度の運動強度を確保でき、視神経から得た情報を処理するハンドアイコーディネーションも鍛えられるなど、中高齢者の身体的健康の保持に有効であることもスポンジテニスの大きな特長である。
首都圏でテニススクールを展開するGODAIでもスポンジテニスの心身両面での効能に着目し、2017年にシニア層向けスポンジテニスのクラスを開講。着実に会員数を伸ばしている。また、レッスン後には会員同士がお茶菓子を持ち寄って歓談するなど地域コミュニティとしても定着しつつある。
本講演では、中高齢者が健康的なライフスタイルを実践し生活の質を維持・向上させる上でのスポンジテニスの効能と可能性について、これまでの経験等を基に解説するとともに、スポンジテニスをビジネスとして軌道に乗せるまでの経緯とポイント、今後の展望についても説明する。

演者:満岡 英生 先生(GODAIグループ経営企画部 部長)

学校法人 五大 経営企画部 部長(新規事業、人財戦略担当)
株式会社 神自 取締役
(公益財団法人)日本テニス協会 テニス環境等調査委員会 委員
GODAIスポーツアカデミー(現GODAIテニスコーチ学校)校長
学歴
1995年3月  慶應義塾大学 法学部政治学科 卒業
※慶応義塾体育会庭球部所属
1995年4月  シャープ株式会社 入社
※各種営業、販促企画、事業戦略、新規事業等を担当
2013年4月  学校法人 五大 戦略室長として入社
2013年10月 GODAI船橋支店 支配人(兼任)
2013年12月 株式会社 神自 取締役(兼任)
2014年4月 学校法人 五大 人財戦略室 室長(兼任)
2017年4月 (公益財団法人)日本テニス協会 テニス環境等調査委員会
2018年4月 GODAIスポーツアカデミー(GODAIテニスコーチ学校)校長(兼任)
経営企画部における主な業務・業績:
・人財戦略関連については、新人事評価制度、採用の仕組み作りや社内研修制度の設計などを担当。
・新規事業関連については、ビジネスモデル化(スポンジテニス、IT×テニス)、グローバル展開(IMGアカデミーなど)や新規企画(GODAIトラベリングチームなどのプロテニスプレーヤー支援の仕組み作り、スポル品川大井町の立上げ)、テニス関連事業の支援(慶応チャレンジャーサポートなど)を担当・
演者:原田 昇 先生(一般社団法人 ショートテニスジャパン 代表理事)
【学歴】
1977年 慶應義塾大学経済学部卒
1979年 慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了
1982年 American Graduate School of International Management修了
2008年 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科修士課程修了
2014年 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科後期博士課程単位取得退学
【職歴】
1982年~1990年 シティバンク エヌエイ東京支店
1990年~1995年 ゴールドマンサックス証券会社東京支店
1995年~2005年 ドイツ銀行東京支店
2014年~現在   慶應義塾大学SFC研究所上席所員
2018年~現在  ショートテニスジャパン代表理事 
【ショートテニスにおける主な業務・業績】
・健康寿命の延伸やQOLの維持・向上を目的とするシニアのショートテニスサークルの創設及び運営支援と運営主催(藤沢市、世田谷区)
・学校法人五大及びグループ会社が運営する支店でのシニアを対象としたショートテニス教室のアドバイザリー業務
・全国スポンジボールテニス大会実行員会のメンバーとして全国大会の運営支援
【資格】
2018年 博士号(スポーツマネジメント学)

受講料
1,000円(当日会場にてお支払い下さい)
申込方法
1.E-メールによる申し込み
テニス・メディカルセミナーE-メールアドレス
jtsm-office@umin.ac.jpあてお申し込み下さい。
E-メールにて受講証をお送りしますので、プリントし、当日受付にご持参下さい。
なお、この場合、貴アドレスを登録致しまして、以降の「テニス・メディカルセミナー」のご案内をメールにてお送り差し上げますのでお含み置き下さい。

2.往復ハガキ による申し込み

往復ハガキ にてお申し込み下さい。返信用ハガキにより受講証をお送り致します。
あて先:
〒154-0011 東京都世田谷区上馬1-13-11
(公財)日本股関節研究振興財団内 テニス・メディカルセミナー事務局
メール・ハガキご記入事項:①ご氏名 ②連絡先ご住所 ③電話・FAX ④所属 ⑤資格 
⑥ご質問があれば具体的にご記入下さい。
なお、先着順に受付し、定員200名になり次第締め切らせていただきます。
会場アクセス
東急大井町線・池上線 旗の台駅東口下車徒歩5分
問合せ先
(公財)日本股関節研究振興財団内 テニス・メディカルセミナー事務局
 電話 03-3412-8818   担当:高橋
医・科学委員会